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公開日:2025/8/3
屋根裏部屋、つくる?やめる?後悔しないための設計のコツ
「注文住宅で屋根裏部屋をつくってみたい」と憧れている方も多いのではないでしょうか?
屋根裏部屋は、空間を有効活用できる便利なスペースであり、収納や趣味部屋、子どもの遊び場としても人気があります。
一方で、暑さや昇降の不便さなど、採用前に知っておきたい注意点も。
この記事では、屋根裏部屋の定義から、設計時のポイント、後悔しないための工夫までを詳しく解説します。
1. 屋根裏部屋ってどんな空間? 意外と知らない基本の特徴
屋根裏部屋とは、建物の最上階の天井と屋根の間にできる空間を活かした部屋のこと。
建築基準法では、主に「物置」として以下の条件を満たすことで、床面積にカウントされない空間として設置が可能です。
- 天井の高さ:1.4m以下
- 面積:直下階の床面積の1/2未満
- 固定階段の設置不可(取り外し可能なハシゴなどを使用)
- 窓の面積制限あり(床面積の1/20未満)
- 外部への出入口や通常の床仕上げ不可(畳・フローリングなど)
これらの条件を超える場合、「居室」と見なされ、延べ床面積や階数に含まれ、容積率や固定資産税の計算にも影響するため注意が必要です。
2. 屋根裏をつくるメリットとは? 収納から趣味部屋まで活躍!
(1)空間を無駄なく活用できる
屋根の下にできるデッドスペースを活かせば、縦の空間を有効活用できます。収納スペースを増やしたい方にはおすすめです。
(2)居住スペースにゆとりを持たせられる
容積率の制限を受けないため、屋根裏を物置にすればその分1階・2階の居住スペースを広く確保できます。
(3)ロフトで天井が高くなり開放感UP
ロフトとして設計すれば、視線が上に抜けて部屋が広く見えます。吹き抜けと合わせて設計するのも人気です。
(4)通風・採光が確保しやすい
天窓や小窓をつければ、風通しも良好に。夏場の熱こもり対策にも有効です。
(5)隠れ家のような雰囲気が楽しめる
“秘密基地”のような屋根裏は、子どもにとっても大人にとっても特別な空間に。趣味部屋や読書スペースにもぴったりです。
3. 屋根裏にも注意点アリ? デメリットや後悔例をチェック
(1)夏は暑くなりやすい
屋根に近い場所にあるため、夏場は特に熱がこもりやすいです。
→【対策】:断熱材の施工や小屋裏換気を導入し、天窓には遮熱フィルムやブラインドを活用しましょう。
(2)空調が効きづらい
冷気は上部に届きにくく、冷房が効きにくいのが難点です。
→【対策】:居室として使うならエアコン設置を検討。ロフトならシーリングファンの併用も効果的です。
(3)昇り降りが面倒
ハシゴでの移動が負担になることも。
→【対策】:固定階段の採用や、使う頻度が低い収納専用スペースとして使うと良いでしょう。
(4)掃除や管理が大変
大型の掃除機を持ち込めない・物を運び出しづらいといった問題があります。
→【対策】:小型掃除機の設置や、定期的な整理整頓を心がけましょう。
4. 屋根裏活用アイデア集
(1)用途を明確にする
収納?書斎?子どもの遊び場?
→ 使い方によって必要な天井高・照明・コンセント数が変わります。
(2)アプローチ方法を選ぶ
ハシゴの種類や階段の設置方法によって利便性が変わります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 固定階段 | 安全性高。設置には広さ・法規制が必要。 |
| タラップ式ハシゴ | 安定性あり。常設でスペースを取る。 |
| 収納式ハシゴ | 省スペース。操作にやや手間。 |
| スライド式ハシゴ | 電動で操作可。利便性重視。 |
(3)コンセント・照明の計画も重要
屋根裏部屋には基本コンセント1か所のみ。照明も使い方次第で補助灯が必要になる場合も。
(4)屋根の形状にも注意
勾配屋根の場合、天井高1.4mを確保できる部分は限られるため、家具配置や使い方に影響します。
まとめ|理想の家づくりに屋根裏部屋を上手に取り入れよう
屋根裏部屋は、限られた敷地を有効に活かせる魅力的な空間です。
しかし、建築基準法や住み心地への配慮を怠ると、「思ったより使いづらい」「暑くて居られない」と後悔することもあります。
高槻市・茨木市などの都市部では、容積率の制限がある土地も多いため、屋根裏部屋のような“使える空間”をどう取り入れるかが、理想の住まいづくりのカギになります。
BELLE HOUSING高槻店
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