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公開日:2025/8/1

断熱等級ってなに?

新設等級の違い・性能の特徴をわかりやすく解説

住宅の快適性や省エネ性に関心が高まる中、「断熱等級」という言葉を耳にすることが増えてきました。けれど、「具体的にどんな指標?」「どの等級を目指すべき?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、断熱等級の基礎知識から、各等級の違い、メリット・デメリット、そして今後の住宅づくりにおけるポイントまでを、わかりやすくご紹介します。


断熱等級とは?

断熱等級は、住宅の断熱性能を数値化した指標で、正式には「断熱等性能等級」と呼ばれます。
2000年にスタートした「住宅性能表示制度」の一つで、国が定める基準に基づいて等級1〜7までの7段階で評価されます。

数字が大きいほど高断熱性能を示し、冷暖房効率や室内の快適さに大きく影響する重要な要素です。


高断熱住宅のメリット

1. 一年中快適な住環境

断熱性能が高いと、外気の影響を受けにくくなります。夏は涼しく、冬は暖かく、一年を通して快適な室温を保ちやすくなります。

2. 光熱費を節約できる

冷暖房の使用を最小限に抑えられるため、エアコンに頼らず快適に過ごせて、光熱費の削減にもつながります。

3. 健康的に暮らせる

ヒートショックや熱中症のリスクも軽減。安定した室温は、体調管理や高齢者・子どもにも安心です。

4. 建物の劣化を抑える

断熱性が高いと結露の発生が抑えられ、木材の腐食やカビの発生を防ぎ、家の耐久性もアップします。


高断熱住宅の注意点(デメリット)

● 建築コストが高くなりやすい

高性能な断熱材や施工が必要になるため、初期費用が高くなりがちです。ただし、長期的な光熱費の削減や税制優遇を考えれば、十分に元が取れる投資ともいえます。

● 空気がこもりやすい

高気密な構造により、適切な換気がなければ空気がよどむことも。24時間換気システムなどで計画的な空気の入れ替えが大切です。


断熱等級を決める2つの数値

断熱等級の基準には、以下の2つの指標が使われます。

● UA値(外皮平均熱貫流率)

住宅全体からどれだけ熱が逃げやすいかを示す指標。数値が小さいほど断熱性能が高いことを表します。

● ηAC値(冷房期の日射熱取得率)

日射によってどれだけ室内に熱が入りやすいかを示す数値。ηAC値が低い=遮熱性が高いという意味になります。

これらの数値の基準は、日本を8つに分けた「地域区分」によっても異なります。寒冷地と温暖地では必要な断熱性能が変わるため、地域特性を考慮した計画が必要です。


断熱等級の制度と変遷

実は、断熱等級は時代とともに進化してきました。

年度概要
1980年旧省エネ基準(等級2)スタート
1992年新省エネ基準(等級3)
1999年次世代省エネ基準(等級4)
2022年等級5(ZEH水準)と、等級6・7(HEAT20)が新設

特に2025年からは、すべての新築住宅に「等級4以上」が義務化されるため、家づくりの基準が大きく変わっていきます。


等級ごとの違いを知ろう

現在の家づくりでは、等級4以上がスタンダード。将来的には、等級5以上が主流になると予想されています。

等級主な基準特徴
等級4H11・H28省エネ基準長年の標準性能、2025年以降は最低基準に
等級5ZEH水準省エネ性が約20%向上、2030年以降義務化へ
等級6HEAT20 G2寒冷地での快適性向上、室温13〜15℃以上を維持
等級7HEAT20 G3最も高性能。室温が常に15〜16℃以上を維持できる断熱性能

「長期優良住宅」なら等級5以上が目安

等級5以上を満たすと、「長期優良住宅」の認定対象にもなり、住宅ローン減税や固定資産税の軽減、保険料の割引など多くのメリットが受けられます。将来の価値を見据えた家づくりを考えるなら、等級5以上はぜひ検討したいところです。


高断熱住宅なら「重量木骨の家」も選択肢に

デザイン性・省エネ性・耐震性の三拍子そろった「重量木骨の家」は、すでに断熱等級5以上を前提とした設計を導入。地域ごとの気候を踏まえた温熱シミュレーションにより、一年中快適で長持ちする家を実現しています。


まとめ|省エネと快適性の両立を

断熱等級は、住まいの快適さや将来の資産価値に直結する重要な指標です。地球温暖化やエネルギー問題への対策としても、断熱性の高い住宅はますます求められるようになるでしょう。

「快適で、省エネで、健康的」な家づくりを考えるなら、断熱等級に注目することから始めてみてはいかがでしょうか?


高槻市で新築戸建てをご検討の際はBELLEHOUSING高槻店にご相談ください。

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