はじめに：和室をつくる？つくらない？新築で多い間取りの悩み

新築戸建ての間取りを考えるとき、多くの方が「リビングを広く確保したい」「でも和室もほしい」と迷われます。

最近では洋風の内装が主流になり、和室を設けないプランも増えていますが、一方でリビングに隣接する和室は「使い勝手がいい」「柔軟に使える」として根強い人気もあります。

この記事では、リビング横に和室を設けるメリットとデメリット、そしておしゃれな活用事例をわかりやすくご紹介します。
家族構成やライフスタイルに合わせて、あなたにとって本当に必要な間取りかどうか、見極める参考にしてください。

---

【1】リビング横に和室を設けるメリット

● 赤ちゃんや子どもが安心して過ごせるスペースに

畳はクッション性があり、転倒してもケガのリスクが少ないのが特徴。
小さなお子さまがいるご家庭では、お昼寝・遊び場・オムツ替え・着替えなど幅広く活躍します。
大人も床に座って寄り添えるため、自然と家族の距離が近くなります。

● 家事スペース・作業スペースとしても便利

洗濯物を畳む、アイロンがけをする、裁縫など、ちょっとした作業をしたいときに畳空間は重宝します。
動線上に配置できれば、洗濯・収納の流れがスムーズになり、家事ラク設計にもつながります。

● 来客時のもてなしや宿泊にも活用

急な来客や親戚の集まりの際には、ふすまを閉めて客間に早変わり。
布団を敷けば宿泊スペースとしても使えます。
人数を選ばず座れるのも、和室ならではの強みです。

● テレワークや趣味のスペースにも

ふすまやロールスクリーンで仕切れば、簡易的なワークスペースやプライベートルームにも。
子どもを見守りながら仕事をしたいパパ・ママにも好評です。

---

【2】リビング横に和室を設けるデメリット

● リビングが狭くなる

4畳程度でも和室をつくれば、リビングスペースは当然減ります。
「結局使わなかった」「リビングを広くすればよかった」という声も。

● メンテナンスや耐久性の課題

畳は飲み物のシミやペットの粗相に弱く、定期的な張り替えも必要です。
また日焼けや摩耗が早く、フローリングに比べて手入れに手間がかかるのは否めません。

● 高齢者の使用には注意が必要

親との同居や将来の介護を見据えて和室を…と考える方も多いですが、布団よりもベッドの方が介護には適しているケースが多数。
和室＝高齢者向きというイメージだけで判断しないことが大切です。

---

【3】和室を設ける際の注意ポイント

● リビングの雰囲気と統一感を持たせる

リビングとの一体感を大切にするなら、琉球畳や洋風の壁紙などを使ってコーディネートすると◎。
色や素材を合わせるだけでも空間にまとまりが出ます。

● 仕切りの工夫で使い勝手UP

ふすまやロールスクリーンなどで**「開ければリビングと一体化」「閉めれば個室」**という設計が人気。
将来的な使い方の変化に対応できるのもポイントです。

● 床の高さは？小上がりorフラット

収納付きの小上がりにするか、段差のないフラットな和室にするかは家族構成や安全面を考慮して決めましょう。

● 収納の設計も目的に応じて

以前のように「押し入れ」ではなく、使用目的に応じた多目的収納や可動棚などを計画すると、より使い勝手が向上します。

---

【4】おしゃれなリビング横和室の事例集（6選）

① ダークブラウンで統一感を持たせた和モダン空間

琉球畳＋掘りごたつ＋板張りで落ち着いた印象。家族が集まる憩いの場に。

② 朱色の床の間で個性を演出

キッチンの差し色と連動した配色で、和室にも遊び心をプラス。

③ 洋風リビングと違和感のない北欧テイスト

壁紙や天井を洋風に揃え、違和感なく溶け込んだ「洋風和室」スタイル。

④ すだれ風スクリーンで仕切れる癒し空間

雰囲気のあるロールスクリーンで簡単に仕切れる、隠れ家的な一角。

⑤ 来客に便利な王道スタイル

床の間・障子・ふすまで、しっかりと個室として使える正統派の和室。

⑥ 明るい光が降り注ぐ掘りごたつ和室

和紙調スクリーンとリビングの大窓からの光で、心地よいひなた空間に。

---

【5】まとめ｜“本当に必要？”を見極めて理想の住まいを実現しよう

リビング横の和室は、**あると便利な反面、「目的を明確にしないと持て余す」**ことも。
家族構成やライフスタイル、将来設計に合わせて「どう使いたいか」をしっかりイメージした上で計画することが大切です。

BELLEHOUSING高槻店では、家事動線・収納・暮らし方をトータルで考えた間取り設計をご提案しています。
「和室を入れるべき？」「フローリングとの違いは？」といったご相談もお気軽にどうぞ！

---