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公開日:2025/8/21
【漆喰の家づくり】メリット・デメリットを徹底解説!自然素材で快適に暮らすためのポイントとは?
注文住宅でこだわりたい内装材。最近ではInstagramなどSNSを参考に、自然素材の漆喰(しっくい)に興味を持つ方が増えています。
「見た目がおしゃれで健康にも良さそうだけど、実際どうなの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、今回は「漆喰」について、特徴・メリット・デメリットから、珪藻土との違い、採用のポイントまで徹底的に解説します。
漆喰とは?自然が生んだ伝統の塗り壁材
漆喰とは、石灰石を原料とする「消石灰(水酸化カルシウム)」を主成分に、糊やスサを混ぜて作られる自然素材の塗り壁材です。
世界中で古くから使われており、日本では約1300年前の飛鳥時代に中国から伝わったとされています。
日本では城や寺社仏閣などに多く使用され、独自に改良されながら高い耐久性と美観性を兼ね備えた建材として発展してきました。
漆喰の主なメリット
1. 優れた耐久性とメンテナンス性
漆喰は100年以上の耐用年数を誇り、メンテナンスもほとんど不要。静電気が起きにくく、ホコリも付きにくいため、日々の掃除もラクです。
2. 調湿機能で「呼吸する壁」
漆喰は細かな孔が空いた「多孔質構造」。湿気を吸ったり吐いたりして、室内の湿度を一定に保ちます。カビ・ダニの繁殖も防ぎ、健康的な空間づくりに貢献します。
3. 高い耐火性
漆喰は不燃性の素材。火に強く、有毒ガスも発生しにくいため、万が一の火災時にも安全性が高い内装材です。
4. 抗菌・抗ウイルス効果
強アルカリ性の漆喰は、菌やウイルスの働きを抑える性質があります。新型コロナウイルスに対する抗ウイルス試験でも、高い不活性化効果が示されました。
漆喰のデメリットと注意点
1. ひび割れが起きやすい
漆喰は硬化後の柔軟性が低く、地震や乾燥によって細かなひび割れが生じることがあります。構造体の動きに対応するための下地処理が重要です。
2. 汚れが目立ちやすい
漆喰は白色が基本のため、手垢や食べ物の飛び散りなどが目立ちます。汚れた部分は紙やすりや消しゴムなどで対処できますが、定期的なチェックが必要です。
3. 施工費用が高め
施工には熟練した左官職人が必要で、一般的な壁紙よりも工期・手間・費用がかかります。住宅全体に採用する場合、50万〜70万円の追加費用がかかることもあります。
4. 仕上がりに職人の技術が大きく影響
漆喰の風合いは職人の腕次第。経験豊富な施工会社・左官職人を選ぶことが大切です。事前に施工事例を確認するのがおすすめです。
漆喰と珪藻土の違い
漆喰と並んで人気の自然素材「珪藻土」。両者には大きく2つの違いがあります。
| 特徴 | 漆喰 | 珪藻土 |
|---|---|---|
| 主成分 | 消石灰(石灰岩) | 珪藻(藻類の殻) |
| 自硬性 | あり(自然に固まる) | なし(接着剤が必要) |
| 調湿性 | 高い | 非常に高い |
| 耐火・抗菌性 | ◎ | △(混合材による) |
珪藻土は調湿性に特化していますが、接着剤の種類によっては化学物質を含むものもあるため、自然素材にこだわる場合は要注意。
一方、漆喰はオールラウンダーな性能を持つ自然素材です。
漆喰を採用する際のポイント
- 信頼できる職人・工務店を選ぶこと
- 経験と実績のある施工者を選びましょう。
- 実際に塗った漆喰壁を見学できると安心です。
- 下地材との相性を考慮する
- 調湿性を発揮するためには断熱材や構造とのバランスも大切です。
- 部分的な採用もおすすめ
- すべての壁に施工しなくても、リビングや寝室など部分的に取り入れることで、コストを抑えながら効果を得られます。
まとめ|自然素材で心地よく暮らしたい方におすすめ
漆喰は、見た目の美しさだけでなく、耐久性・調湿性・抗菌性・耐火性など、非常に多機能な内装材です。
特に「健康的で快適な空気環境の住まいを作りたい」と考える方には、ぴったりの選択肢と言えるでしょう。
とはいえ、施工には専門技術が求められ、費用もかかるため、信頼できる会社・職人に依頼することが成功のカギです。
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