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公開日:2025/4/12

高気密・高断熱の家に適した換気システムの選び方

近年、「高気密・高断熱住宅」が一般的になり、室内の快適性や冷暖房効率が向上しました。しかし、気密性が高いことで、換気を適切に行わないと汚れた空気がこもりやすくなります。これにより、アレルギーや体調不良の原因となるだけでなく、二酸化炭素濃度が上昇し、集中力や記憶力の低下を招く可能性もあります。

そのため、高気密・高断熱の家では、換気システムを適切に導入し、常に新鮮な空気を保つことが重要です。本記事では、高気密・高断熱住宅に適した換気システムについて詳しくご紹介します。


換気方式の種類と特徴

日本の建築基準法では、2003年以降の新築住宅に24時間換気設備の設置が義務付けられています。換気方式には以下の3種類があります。

1. 第一種換気方式(機械給排気)

吸気・排気ともに機械で行う方式で、計画的な換気が可能です。換気ムラが少なく、花粉やPM2.5の侵入を抑えられるため、高気密・高断熱住宅に最適です。

2. 第二種換気方式(機械給気・自然排気)

給気を機械で行い、排気は自然に行う方式。主にクリーンルームなど特殊な施設で採用されるため、住宅ではほとんど使われません。

3. 第三種換気方式(自然給気・機械排気)

排気を機械で行い、吸気は自然に任せる方式。コストが低く一般的な住宅で広く採用されていますが、換気ムラが発生しやすいというデメリットがあります。


高気密・高断熱住宅には「第一種換気方式」がおすすめ

高気密・高断熱住宅では、吸気と排気を機械で管理する第一種換気方式が最も適しています。

第一種換気方式のメリット

計画的な換気が可能:間取りや窓の開閉に左右されず、安定した換気を実現。

花粉・PM2.5対策:フィルターを設置すれば、外部の汚染物質の侵入を防げる。

結露やカビの発生を抑制:湿気を適切にコントロールし、家の耐久性を維持。

冬場の乾燥を軽減:湿度を一定に保ち、快適な室内環境を維持。


第一種換気+熱交換型換気でさらに快適に

第一種換気方式に「熱交換型換気システム」を組み合わせることで、換気による室温の変化を抑え、エネルギー効率を向上させることができます。

熱交換型換気システムの仕組み

排気する空気と新たに吸気する空気の間で熱を交換し、室温を保ちながら換気を行う仕組みです。

具体例

冬場に外気温が0℃、室内温度が20℃の場合:

  • 通常の換気 → 0℃の外気がそのまま入り、暖房負荷が増加。
  • 熱交換型換気 → 0℃の外気を10℃程度まで温めて室内へ供給し、暖房効率を向上。
熱交換型換気システムのメリット

 冷暖房費の節約:エネルギーロスを抑え、光熱費を削減。 

 環境負荷の軽減:省エネ効果でCO2排出量を削減。 

 室内温度の安定:寒暖差を軽減し、快適な居住環境を実現。 

 健康維持:換気による体温の変化を抑え、体調管理にも効果的。


家を建てる前に換気システムを検討しよう

家を建てた後に換気システムを変更するには大掛かりな工事が必要になります。そのため、間取りや断熱性能と同時に、換気システムも慎重に検討することが重要です。

高気密・高断熱住宅をより快適にするために、ぜひ適切な換気システムを導入しましょう!

高槻市で新築戸建てをご検討の際はBELLEHOUSING高槻店にご相談ください。