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公開日:2025/3/21
新築住宅を建てるときの「セットバック」とは?
新築住宅を建てる際に「セットバック」という言葉を聞いたことはありますか?これは、狭い道路に面した土地で家を建てる際に必要になることがあるルールです。本コラムでは、セットバックの意味や新築時の注意点について、分かりやすく解説します。
セットバックとは?
セットバックとは、建物を道路から少し後退させて建てることを指します。これは法律(建築基準法)で定められており、前面の道路幅が4m未満の場合、道路の中心から2mの位置まで土地を後退させなければなりません。
このルールは、将来的な道路の拡張や、緊急車両が通行しやすくするために設けられています。
どんなときにセットバックが必要?
セットバックが求められるのは、以下のようなケースです。
- 前面道路が建築基準法上の「道路」(公道または私道)である。
- 道路の幅が4m未満である。
この条件に当てはまる場合、土地の一部をセットバックし、建物を後退させて建てる必要があります。
セットバックするとどうなる?
セットバックが必要になると、土地の一部が建築不可となるため、実際に建てられる建物の面積が減ってしまいます。
例えば、奥行きが狭い土地では、セットバックの影響で建物の間取りが制限されることがあります。そのため、土地を購入する際には、セットバックが必要かどうかを必ず確認することが大切です。
セットバックした部分の扱いは?
セットバックした部分は「敷地」ではありますが、建物を建てることはできません。所有権はそのまま土地の持ち主にありますが、自治体によっては塀や門などの設置に制限がかかることもあります。
新築時に気をつけるポイント
新築住宅を建てる際には、以下の点を事前に確認しましょう。
- 土地購入時のチェック
- 前面道路の幅が4m未満の場合、セットバックが必要になる可能性がある。
- 不動産業者や売主に、セットバック後の有効な敷地面積を確認する。
- 設計の工夫
- セットバックで狭くなる分、建物の間取りや配置を工夫する。
- 3階建てにするなど、縦の空間を活かす方法を検討する。
- 自治体への相談
- 市区町村の建築課に相談し、セットバックに関する具体的なルールを確認する。
- セットバック部分の管理方法や、舗装のルールなどもチェックしておく。
まとめ
新築住宅を建てる際には、セットバックのルールをしっかり理解し、土地選びや設計の段階で計画的に進めることが大切です。特に高槻市では、狭い道路が多いため、セットバックが必要になるケースも少なくありません。
土地を購入する前にセットバックの有無を確認し、快適な住まいづくりを進めましょう!