ヴェルではここしばらく、いつも以上に建物の耐震性や構造面に関するご質問を受ける機会が増えています。
どうやら数カ月前に、大手ハウスメーカーや賃貸住宅大手で、施工不良や建築基準法違反が相次いだことから、不安に思われている方が多い様子。
住宅に関するニュースをよくご覧になっている方からは、具体的に「構造計算はどうなっていますか?」と聞かれることも。
ご安心ください、ヴェルは全棟構造計算を行っています!
ところで、構造計算とは何を確かめるためにするものなのでしょう。
【そもそも構造計算ってナニ?】
構造計算とは建物の構造上の安全性を科学的に検証し、安全性を確認するための計算です。これにより、地震や積載などさまざまな荷重によって発生する変形や応力に耐えうる構造部材・構造物かどうか判定できます。
【すべての家が構造計算を行うワケではない?】
建築基準法では、木造2階建て以下の小規模建築物に対して構造計算を義務付けていません。つまり、一般的な戸建の場合、構造計算を行うかどうかは住宅会社の判断次第ということなのです。
またパネル工法などにより、数100棟、数1000棟という規模で同じ型の建物を建てる場合は、同型の建物の構造計算適合性判定をまとめて受ける、型式適合認定という方法が取られます。この場合、全棟構造計算のように1棟ずつ構造の強さを確かめるということはありません。
【建築基準法違反はナゼおきたの?】
建築基準は全国的に統一された条例だけでなく、地方公共団体が独自に定めたものもあります。今回、大手住宅メーカーで問題となったのは、予め型式適合認定を受けた建物が地域の条例と合致しなかったために起こった案件でした。設計者が認定内容を十分確認せず、地域条例に合わせた仕様変更を加えたのです。結果として耐火性、基礎構造が不適合となってしまいました。
【全棟構造計算、地域密着の安心感】
地域密着型の工務店であるヴェルは、地元で定められている条例を熟知。さらに全棟構造計算を行うことで、安心・安全を担保しています。