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「本当に怖い結露の話③」施工不良で結露が起こっても瑕疵保険対象外?!
こんにちは、ヴェル・ハウジングです。
前回( http://bho.jp/blogs/20180208/)、前々回に続いて結露特集をお送りします♪
さて今回は「今後、断熱材が引き起こす結露が増える!」という怖~い見通しの理由をお話させていただくお約束でしたね。
なぜ、そんなことが起こるのか?
答えは近年、断熱・気密の施工不良が増加しているからです。
住まいの法制度が改正される前後は、現場の大工や現場監督の理解が追い付かず、施工ミスが起こりがち。
木造住宅の接合金具が必須となった際には金物の間違いが、長期優良住宅制度の開始時には制度の使用条件を満たしていない住宅が多発しました。
そして現在!2020年の省エネ基準義務化を見越し、ちまたでは気密性・断熱性を高めた省エネ施工住宅がさかんに建てられています。
当然、断熱・気密の施工ミスも増大するといわけです。
不完全な気密工事によって、コンセントボックスの隙間や壁と天井の境目、床と配管の隙間などから、室内の湿気が壁内に流れ込み結露を起こすことも。
壁内結露で発生した水滴がコンセントの差込口から垂れてくるといった事案もしばしば報告されています。漏電を起こしかねません!
また建物から放湿するために職人さんが空けた隙間を、現場監督が施工ミスと間違え、塞いでしまったなんて事案も発生。これでは家が湿気放題です。
しかも雨水の侵入(雨漏り)を防止する部分の不具合は瑕疵保険の対象ですが、結露は保険対象外!
言い方は悪いですが、家が傷んでも泣き寝入りです。
家を買うときは、くれぐれも家全体の仕組みをしっかり理解して、適した断熱材を使用し、適切な断熱・気密施工を行ってくれる業者を選びましょう。
担当者から断熱や気密の説明を受けたら、結露について質問してキチンと答えてくれるか確かめてみるのもひとつの方法かもしれません。
実は今回の結露特集、最初は2回で終了するはずでした。
ところがちょうどこのタイミングに当社が定期購読している『日経ホームビルダー』(http://ec.nikkeibp.co.jp/item/magazine/HB.html)で結露についての記事が!
皆さまにもぜひ知ってほしい内容だったので、連載第3回で記事内容もからめながらお話させていただきました。
ではまた、次回は木曜日に!