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「本当に怖い結露の話①」家が内側からボロボロに!原因は高気密・高断熱?
こんにちは、ヴェル・ハウジングです。
冷え込みの厳しい今の時期。
寒さと同様、悩みの種となるのが結露です!!
実は最近、冬場だけでなく、「夏の結露」も大きな問題になっていることをご存知ですか?
その原因は、住まいの高気密・高断熱化にあります。
高気密・高断熱だと、なぜ夏冬に結露が発生するのでしょう。
そもそも空気は温度によって「含むことができる水蒸気の量=飽和水蒸気量」が異なり、暖かいほどその量が多くなります。
湿度計の「湿度○○%」という表示は「相対湿度」と呼ばれ、飽和水蒸気量100%に対して、実際どれだけの割合で水蒸気が含まれているかを表したもの。
暖かい水蒸気を含んだ空気が冷やされ、相対湿度が飽和水蒸気量を超えると、余分な水蒸気が水になり、結露が発生するのです。
高気密・高断熱の家は、暑さ寒さが激しい時ほど、外気温と室内温度の温度差が拡大。
当然、内外の飽和水蒸気量の差も大きくなり、異なる温度の空気が接する窓や壁際、屋根裏で多量の水滴が出てしまいます。
もちろん窓辺の水滴もイヤなんですが、外から見えない壁の内側で柱や金具が腐ったりカビが生えたりすると、本当に怖いんですよ!!
大事な骨組みが腐り、家を内側から蝕んで寿命を大きく縮めます。
以前に乾燥材の話をさせていただきましたが(http://bho.jp/blogs/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%9F%B3%E4%BA%95%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%80%8C%E3%81%8A%E3%81%A9%E3%82%8D%E3%81%8D%E6%9C%A8%EF%BC%81%E4%B9%BE%E7%87%A5%E6%9D%90/)、木材は乾いているほど耐久性や強度が高いんです。
「水対策」こそが、木造住宅を長持ちさせるポイントと言えるでしょう。
住宅業界では近年、住まいに高性能の熱交換換気システムを導入するなど、結露を抑えるさまざまな努力を重ねてきました。
ただ気密性・断熱性の向上が日々目覚ましいため、もはやイタチごっこ。
飽和水蒸気量と相対温度の調整は、永遠のテーマになっています。
「そんな殺生な!じゃあこれから家を買う人は、暑さ寒さを我慢するか、結露を我慢するか二択なの?!」と思われた方。
いえいえ、ここからが本題です。
次回、後編で「快適室温の維持と結露抑制」を両立するため、ヴェル・ハウジングが出した回答をお話します。ぜひご覧くださいね♪